2016年10月7日金曜日

「オアシス」感想

(ネタバレを含みます)

監督:イ・チャンドン


素晴らしかった。
ストーリー展開も設定も、行ってほしくない方向に物語がつじつまがあってしまっていって、観ていてこのどうしようもない気持ちにさせられるのも。

コンジュ(と、ジョンドゥも)、これがまさに、役を演じるにあたって「自分に負荷をかける」「枷をつくる」の究極形だと思った。
自分が普通に動ける人だったらっていうコンジュの想像とか、ダンスシーンとか、ちょうちょとかオアシスの絵とか、ファンタジーのシーンがあることや、ラストシーンとエンディングの曲が暗くないことが、なんだか切なくもありでも救われた気分でもあり、前向きになれたり、とにかく素晴らしかった。
前半頑張って観てよかった。好き。


おわり

2016年10月6日木曜日

「俺たちに明日はない」感想

(ネタバレを含みます)



監督:アーサー・ペン

「ビフォア・サンライズ」を観た時には、自分が演じるなら、とか、ある程度俳優目線で見ることができていたものが、この作品では完全に観客になってしまっていた。
それは自分自身が、まだ今まで自分が生きてきたものと程遠い時代背景、境遇、価値観の人間を演じるまでの俳優になれていない、想像力とかがまだまだ足りないということなのだと痛感させられた。

勝手な見解
クライドは、ゲイなんだと思う。当時はゲイとかバイセクシャルは現代よりも異質なものとして見られていたから、「女が苦手」「ED」という表現をしたのかな?そう思ってみると、勝手に物語に別テーマができて、それは世界恐慌時代という大きな苦に比べれば小さなものかもしれないけど、世間の目とか誰にも言えない苦悩があってこういう人生になって、最後に性別とかそういうものを越えた男と女の愛の形ができたのかなってなんだか感動した。
二人がやっていることはドラマチックなことだけれど、物語は一つ一つのことをそう描くわけでもなく当然のように淡々と進んでいくので(そう感じたので)、その物語を追ってるだけのつもりだったのに途中からいきなり皆が人間にみえてきた。それまで遊びのようだった強盗が、逃げ続けなくてはいけないものだと少しだけ気付いたあの家のシーンからだと思う。少しずつ皆の人間性とか変化が見えてきて、最初共感できなかったはずの人たちを好きになっていた。
最終的には、ボニーとクライドも彼らを慕う人々も巻き込まれる人々も捕まえる保安官もボニーのママもモスのお父さんもみんな魅力的でまっすぐでそれぞれの正義とか愛とかがあって役割を全うしてるから、誰目線でみていいかわからなくなってきて…あのラスト。殺されるのはわかっていたけど、そのあとなんにも余計なことしない。
あれしかないよな、と思ってしまった。

2016年10月4日火曜日

「ビフォア・サンライズ」感想

(ネタバレを含みます)



監督:リチャード・リンクレイター

これが欧米の美男美女じゃなくて、日本人のシャイな九州と東北の2人が京都で会うんだったら、全く違うちょっと笑える雰囲気になるかなあとか考えながら最初は観てた。
前半は、見守ってるような気持ちになるくらい二人の探り合いとかお互い興味もってるけど距離保ってるみたいなのがリアルで、表情とか、相手のことまだ知らないから初めて聞くことにちょっと時間かけて咀嚼して自分の意見言うとことか、そういうのがとてもリアルで、あいのりとかテラスハウス見てるみたいな変なソワソワ恥ずかしいようなドキドキするようなキュンとするようなまっすぐ見れないけどのぞき見してるみたいな気持ちにさせられた。

私は英語がほぼわからないので、字幕なしだと基本ずっと楽しそうに時にロマンチックな雰囲気で歩きながら喋り続けているようにみえるのだけど、それくらいさらっと二人は会話し続けてる、けど話してる内容はけっこう真面目な話をしてた。自分の境遇、思ってること、思想、正直にぶつけあっていた。そういうのがとても素敵に感じる
夜、レストラン?喫茶店?で(二人が友達に電話ごっこしてるとこ(あのシーン好き))、色んなお客さんの会話の描写がある。話してる内容はわからないけど、同じように思いもよらないことを話してる可能性もあるなって思った。怖そうな人ほど優しかったりするし、騙してるように見えて愛してる場合もある。かもしれない
この映画で出てきた手相のおばさんや詩人、バーのマスター、怪しげにみえて意外と温かい人たちばかりだった。改めてだけど、表現する見た目や言葉(セリフ)とか気持ちとかと、「どう見えるか」「どう見せるか」は違うんだなって思った。
悲しいことを悲しそうに言わない!辛いことを辛そうに言わない



最初はお互い洗練された美男と美女にみえていたけど、終わる頃には初恋をしている二人にみえて、子供たちを見てるみたいに愛おしく見えていた
それはセリーヌからみたジェシーの、その逆も然り、お互いがお互いに対する心境の変化をそのままみているこちらも共有させてもらったような感じです。
でもあの二人は一晩だけだからよかったのだと思います!忘れたくない夢です。セリーヌが最後列車で寝たときに、あ、目覚めた時セリーヌは記憶もおぼろげになって夢だったのかもって思うかもなーとすごく切ない気持ちになりました。



おわり

2016年10月1日土曜日

劇団ケ・セラ・セラ「No Home Rhapsody」

2016/9/2〜4

劇団ケ・セラ・セラ第二回公演「No Home Rhapsody」

@ 武蔵野芸能劇場

終演致しました。

ホームレスの不器用で男みたいに振舞ってる、小生意気ハジメ役でした。




コンビだったオサヨ役のりりこちゃん。ヤサグレ担当でしたね。笑


稽古中の一コマ。
去年は絡めなかった、森川正太さんと二人のシーンがありました。こんな贅沢なことってないくらい、幸せな時間。
親子みたいな関係だった、ハジメにとって親父みたいな存在だった五郎さん。五郎さんの前でだけ強がらないでいられるの。




もっと男になれってずっと言われ続けて、何が正解なのかとかだんだん訳分からなくなってきて、辛くなった時もあったけど、周りの役者さん、スタッフさんと共に、素敵な作品を作り上げることができました。


ホームレスの小屋や衣装に細かいこだわりがたくさんあったよ!
ビビアン役の彩乃ちゃんの職人技がすごかった!たくさん汚してもらいました。



向井さん演じるベニコのオカマ姿。しゃべり方から爪先までぬかりなくて素晴らしかった!
(普段はTBSのアナウンサーでいらっしゃいます)





個性の強い皆々様。
皆様とまたこうやってお芝居ができたこと、嬉しいです。
そしてご来場くださった皆様、
大きな愛を込めて、ありがとうございました!!






2016年8月3日水曜日

御礼申し上げます

こんにちは。
遅ればせながら、髭亀鶴旗揚げ準備公演『大風呂敷』全日程終了致しました。

ご来場くださった皆さま、本当にありがとうございました!!

増席増席を重ね、たくさんのお客様にお越しいただき、本当に感謝です。

小劇場を渡り歩いてきた髭さんこと山森信太郎さんが一緒にやりたいとチョイスされた素敵な作家さん演出家さんそしてキャスト、スタッフの方々。
素敵な方々ばかりで、何度もいろんなとこで言ってますが、私がその中の一人になっていることが信じ難く、出逢わせて頂けたことがありがたく、そして幸せを噛み締める毎日でした。

髭T、みんな後ろ前に着てます!笑



タイトルに「大」の文字を冠している以外はまったく別のテイストだった四つの短編。そして口上、転換
。
でも根本にあるお芝居への想い、面白さの追求は同じだったように感じます。


一つ一つの短編の面白さ、間の転換、そしてこの順番でやること、構成の面白さ、全てがギリギリまで考え尽くされた総合エンターテイメントだったな、これぞ演劇だな、と感動致しました。


本当に関わってくださった全ての皆さま、応援してくださった皆さま、ありがとうございました!!




後日髭さん宅でじっくり観劇しました!(撮影:可児さん)


2016年7月4日月曜日

動きだしてそのまま動き続けること

なかなか腰が重いわたし。

言い訳にしか聞こえないけど、
気持ちはあってもどう動いていいかわからず、何から始めればいいのかもわからず、恥ずかしがり屋で、結局うまく出せず動けず終わってしまうこと、多々あります。
舞台のように稽古時間やチャンスがあれば、いきなり直前になって、入れていたつもりで入っていなかった大元のスイッチがバチンと入ったりする。

けど。それじゃ。だめなのよね。


何が言いたいのかといいますと、、、


なにかが動きだす予感がします。
いや、動きます。


このきっかけ、チャンスをくださった皆さま、ありがとうございます。!!!!!!





2016年7月2日土曜日

二週間。

髭亀鶴旗揚げ準備公演「大風呂敷」
本番まで、二週間をきりました!

日々、この素晴らしい役者さん、作家さん、演出さんとご一緒できるありがたさを噛み締めております。。。

今日は合同稽古。
毎日反省だらけだけど、もっともっと頑張るので、宜しくお願い致します!

なんだこの文章…

また改めて書きます!