(ネタバレを含みます)
監督:クリント・イーストウッド
メリルストリープの笑い方、真似したい。あの出会いから一気に燃え上がって一生の愛になるのはすごいなと思った。現実的なロミオとジュリエットみたい。大事なものがたくさんあると、冒険はできないのかな、と思った。おわり
(ネタバレを含みます)
監督:崔洋一
人間とは、命とは、生きていくということとは、そういった根っこにあるものをダイレクトに感じさせてくれる映画でした。今まで在日朝鮮人の歴史やしきたりや現在とかは気にしたことがなくて、差別は「はだしのゲン」とか読んで昔のことだと思っていたし、当たり前のように、自分と変わらないもしくはハーフみたいな存在だと思い込んでいた。自分はいたって普通の日本人だから何もわからない。でもつい最近今年に入ってからたまたま複数の出会いがあり、自分が知らなかったことを聞いて興味を持ちはじめていたので、そういった意味でも勉強になったしとても面白かった。きっと飢餓感?危機感?ギリギリのところで生きてる人たちだからこそ、人間の生々しさがビンビン出てくるのだなーと思った。生きるために食べる、逃げる、逃げない、ごまかす、怒る、強がる、殴る、媚びる、裏切る、叫ぶ、暴れる、幸せになるために、楽になるために生きる、死ぬ、殺す…人間ってこうなんだと思いました。晩年、金俊平が息子に「好き勝手やってきたんだから勝手に死ね」みたいなことを言われたあとの間が、哀愁があって、印象に残っている。それまでのことを全て許してしまうような瞬間だった。おわり
(ネタバレを含む可能性があります)
監督:澤井信一郎
感想とはズレてるかも。。。
この映画に関しては、未だに客観的にみれません。私は13歳の時に、初めてオーディションというものを受けました。その二次審査か三次審査の演技審査のひとつが、この「Wの悲劇」の「顔…ぶたないで…私、女優なんだから」でした。(私は「時をかける少女」の台本を選んでやりましたが…)その時は全然何もセリフの深さとかその一言を言う人の人生とか考えてなかった。セリフをどれだけ感情こめて言うかとか、そのシーンだけを考えていた。だから、セリフの少ないこの台本はやめて、もうちょっとセリフの多い台本を選んだ記憶があります。それはやっぱり違うな、と。当たり前のことなんだけど、改めて俳優とは、役を生きるとは何か、そして自分が女優を目指して最初に踏み出した日を思い出させてくれる映画です。いまみると、三田佳子の圧倒的存在感、"女優"にやはりゾクゾクしました。おわり
(ネタバレを含みます)
監督:ミロス・フォアマン
ジャックニコルソン、小さい時に観たバッドマンのジョーカーで怖いイメージが強くて、初めてこの作品を観た時は同一人物とは思えなかった。かっこいい。かっこよすぎる。それしか今の自分には言葉が見つかりません。見終わった後にやり場のない気持ちを叫びだしたくなる映画。希望もみえるけどなんだか悲しくて悔しくて。この映画は、病院のシステムとか婦長の存在とか敵の存在が割とはっきりしているけれど、同じ精神病院が舞台の「17歳のカルテ」という映画、これも好きなのですが、みる人や時期によって自分の共感できる立ち位置が変わるような気がする。同性だからか、現代に近いからなのか。おわり
(ネタバレを含みます)
監督:犬童一心
昔観た時はとても胸が苦しくなった記憶があるけれど、改めて見たら、どこにでもある二人のひと時の恋を切ないけど、でも前向きに平和に描いている作品に思えた。どこにでもあるという言い方は語弊があるかもですが、とても共感しやすい、という意味が近いです。主役二人と、クセのある脇役たちのバランスがよかった。登場人物ほとんどに共通して言えるのが、最初の印象があまりよくないけど気づいたら愛してしまっているところ。それは、みんなそれぞれの苦しみや悲しみが垣間見えて、それを乗り越えた強さとか生き方なんだとみてるこちらが気づくからでしょうか。登場人物のある一人だけが薄ぼんやりしてみえた。なんかふわふわしてた。バランスを考えて、あえてなのかな?でも観ていてちょっとぱずかしかった。これかも、私の課題、と思った。おわり
(ネタバレを含みます)
監督:ギャスパー・ノエ
ちょうど8月に、3.14chの「大型」という作品を舞台でみていて、主人公のレズの女の子がクスリ、失恋、死、チベット死者の書の死後の流れを通して未練を捨てられず、失恋した相手の女性の子供として生まれるという終わり方だったので、内容に難解さを感じず見ることができた。逆にこの世界観に驚きや新鮮さを感じることができず、世界映画祭レベルの映画と小劇場のナマモノの比較として観てしまった。映画館で音と映像を堪能したい映画だった。ずっと夢の中にいる気分にさせられた。ドキュメンタリーぽい人々と非現実な設定、映像のバランスが面白いと思った。けど、あまりみていてザワザワすることはなかった。クスリを扱う映画をみるのはけっこう好きで、経験したことないからかもしれないけど、クスリが効いてきた人の恍惚感とか、そういう人のセックスとか、廃人になっていく姿とか、そういう人に一種の色気を感じるのか、ドキドキして目が離せなくなってしまう。そういうのを期待していたのかもしれない。あまりにも淡々と進んでいくのでぐっと引き込まれるシーンがなかった。いきなり事故シーンになったり、悲痛な叫びとかはびっくりはするけれど、引き込まれるとは違ったかも。世界観はとても好きだけど、俳優としてこの映画に出るとしたら、この世界観を邪魔せずにその役自身の魅力を出して観る人にみせるのはとても難しいことだと思った。おわり
(ネタバレを含みます)
監督:塚本晋也
「オアシス」のコンジュが体に負荷だとしたら、KOTOKOは、目に見えない負荷、KOTOKOの世界の見え方にものすごい負荷をかけていて、それを表現するのは簡単ではないと思った。(もちろん体に障害を抱えているのも簡単ではないけれど、物凄い努力をすれば体の動きはつくれると思った)本当に命というか精神を削らないと、または似たような痛みを経験をしていないとこのような作品は生まれない、命がけだからこそ心に響く作品になったのではないかと思った。ドキュメンタリータッチの中に明らかにフィクション(田中さんのボコボコの顔とか、最後、息子の赤ちゃんの時の記憶力がすごくて希望がもてるところ)も混ざってたので、映画としてみることができた。モノローグがたくさんある映画はあまり好きではないと自分では思っていたけど、KOTOKOの少女のような透明感のある喋り方が素敵で、逆にその声があることによって私は救われた。おわり