「ザ・トライブ」「こわれゆく女」「ナイトクローラー」感想
(ネタバレを含みます)
「ザ・トライブ」
監督:ミロスラヴ・スラボシュピツキー
観ていてだんだん自分も耳が聞こえない感覚になってきた。聞こえる人が一人もいない世界だと、別の世界の生き物のようにみえた。目で見える情報が最初だから、驚きとか、衝撃が、いきなりくるんだなと思った。何か気配を感じて、足音を聞いて、振り向いて、殴られるとかじゃなくて、目に入ってすぐ殴られるというか。疑いとか曖昧さが少なく感じた。ストレートにまっすぐに生きている気がした。「こわれゆく女」
監督:ジョン・カサヴェテス
メイベルは少女のように素直でまっすぐで繊細な人だと思った。それがそのまま主婦になって大人になったら色んなズレが起きて何かがおかしくなってしまうのかな。だから二人きりの時とか、子供だけといる時は、とっても幸せにみえた。いい妻であり母でありたいという想いと、周りの冷たい目と、夫から求められる像とに心がもみくちゃにされていく感じがすごく伝わってきて、泣きそうになった。すごいなあ。「ナイトクローラー」
監督:ダン・ギルロイ
面白かった。面白かったけど、最後の最後でちょっと落胆しました。何かを犠牲にしたり、罰が当たると思ってたから。犠牲は払ってるけど淡々としすぎて目標に向かっていて、計画通りで、それはそれでかっこよく魅力的なのだけど、ここまで完璧なら落ちるとこもみたかったと思いました。シーズン2とか作ってほしいです。
おわり
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