2017年4月1日土曜日

「油断大敵」「ふしぎな岬の物語」感想

「油断大敵」
監督:成島出

役所広司さんと柄本明さんの関係性が素敵。
役所さんの年を重ねている感じも出ててすごいなーと思った。当たり前にやっているように見えることが真似しようとすると全然できなくて、そういうことに気づかされた。
ネコさんの何も言わずに無表情だけど何か心が蠢いてるような聞き方が好き。
泥棒も警察もどんな仕事だって一流とは何なのか、教えてもらいました。


「ふしぎな岬の物語」
監督:成島出

船でのタニさんの最後のシーンがすごく好きだった。泣きそうになった。
シナリオを知るために字幕付きでみたけど、わたしがやったら陳腐になるだろう説明ゼリフの数々が説明台詞じゃなく生きてる言葉になってたからすごい。
やっぱり辛い時こそ笑いたい!

2017年3月24日金曜日

「LA LA LAND」感想

(ネタバレを含みます)




監督:デイミアン・チャゼル


音楽の力、ダンスの力はすごいと思う。私はミュージカルがすごく好きなのだけれど、それは100パーセントエンターテイメントのものか、音楽を扱ったテーマのものとかで、とにかくミュージカルは自分の勉強している芝居とは別物と思っていて、だからこそ憧れてる部分もあるのだけれどでも、セリフはリアルなのにいきなりシリアスなシーンとか死にかけの人が歌い出したりすると興ざめしてしまいます。でもこの映画は、リアルとエンタメの狭間なのにとても気持ちよく観れた。
ライアン・ゴズリングのこと初めてかっこいいと思った!
基本どんな気持ちでも微笑んでるあの憂いのある感じがとってもセクシーだった。
エマ・ストーンの飾らない表情の豊かさもすごい魅力的だった。
あと、グサグサくる言葉もところどころに散りばめられていて、特に二人のディナーしながら喧嘩してるとこの会話とか、どちらの言葉も自分に言われているような気持ちになってしまった。


最後の理想の物語が好き。
でも実際の終わり方も好き。


観終わった後、一駅分多く歩いてしまいました。

おわり



2017年3月15日水曜日

ムラムラな日々にさようなら。

こんにちは。

舞台が幕を閉じ、一つ歳をとり、ギリギリとした四日間のワークショップを終え、気づいたら三月も半分過ぎていました。

まずは、タテヨコ企画「ムラムラギッチョンチョン」にご来場くださいました皆様、誠にありがとうございました。
連日超がつくほど満員御礼で、たくさんのお客様に観ていただけて、本当に幸せでした。
私自身、この作品、この座組の皆様と出会えたという事が自分にとって新しい風で、本当にかけがえのないものとなりました。
毎日じっくりじっくり稽古して、毎日飲んで(第二の稽古場)、静かに熱い熱い日々でした。

みわちゃん。みわちゃん。



最初に会った時は突拍子もないよくわからないひどい子だなって思ってました。知るにつれて、この子いいこすぎないか?と思ってました。
最後は、とても人間くさい普通の女の子だなって。私と同じだわって思えるようになりました。死にたかったって思ってたけど死ななくてよかったって思えるようにもなりました。
これからもずっと大切な役です。
シシャモさん、一言では言えないのですが、最初から最後まで、ただただありがとうございます。


共演した皆様、本当に尊敬することばっかりで、たくさん色んなこと学びました。それ以上に皆様の人柄とか人間をめちゃくちゃ大好きになりました。こんなにみんなのこと好きになっちゃって大丈夫かなって最後の方は辛くなるくらい、愛おしい人々しかいませんでした。

タテヨコ企画劇団員の皆様。
今回は出演されているのが三人だけでしたが、出演していない方々にも稽古中から本番が終わるまで心身ともに支えていただきました。

スタッフの皆様。
愉快で温かい人たちに支えられて、素敵な作品をお届けすることができました。

感謝しかありません。

そして改めてご来場くださいました皆々様。
本当に本当にありがとうございました!!




生きることは苦しいこと。
生きているから生きるんだ。

こういうテーマがひとつありましたけど、
死を身近に感じると途端に生きるということが鮮やかに強く輝きだすんだなって。

ちょうどこの公演の後お会いしたある監督のお言葉でも重なる部分があって、私にとってはタイムリーだったんです。

死ぬ気で生きねば。


またあのムジナの穴に入ったらみんなに会えるんじゃないか、とか思うけど、もうその穴もなくなったんだったー。
とてもさみしいけど、いつも舞台っていうのは儚いものですよね。だからいいんですよね。うんうん。







またいつか皆様にお会いできますように。

なんだか言いたいことも上手く言えず長々とすみません、もうすぐ終わります。


実は、しばらく舞台の予定はありません。
様々な方との出会いとご縁のおかげで約三年間、途切れることなく色んな団体さんに参加させていただきました。最初の舞台から今日まで全て繋がっていると思うととても感慨深いです。そして感謝です。今まで出会ってくれた方、出会いを繋げてくれた方、本当にありがとうございます。

とはいえ意外とすぐひょっこりどこかに出没するかもしれません。
(私は今日は酒を飲まないと決めても飲んでしまう人なので、何が起こるかは確定できません。)
その時まで、たくさんムラムラしておこうと思います!!


いつも応援してくださる皆様、ありがとうございました。
今後ともよろしくお願いいたします。

それではみなさん、さようなら〜!!






2017年2月25日土曜日

タテヨコ企画「ムラムラギッチョンチョン」

こんにちは。
ブログを更新しないまま、年が明け、稽古が始まり、本番の四日前というところまで来てしまいました。ごめんなさい!
今年もどうぞよろしくお願い致します。

まずは詳細です!!

タテヨコ企画32回公演
「ムラムラギッチョンチョン」
2017年3月1日(水)〜5日(日)
@ SPACE雑遊

◯特設サイト◯
http://tateyoko.com/next/muramura/index.html

◯タテヨコブログ!◯
http://blog.tateyoko.com

◯チケットご予約◯
(福永理未扱い)


この作品、10年前に上演されたものの再演です。タテヨコ企画さんの坊主シリーズのひとつだそうです。

とても信頼できる、そして素敵な役者さんだなと思っている方からオファーを頂いたので、やる気まんまんでお受けしたのですが、タテヨコ企画さんの作品は拝見したことがなく、企画書と簡単な説明で、修行僧シリーズ?坊主芝居?
仏教の教えをテーマにしてるのかしら?宗教?なんて正直どんなジャンルなのかよく理解できないまま稽古が始まったわけですが。

稽古が進んでいくうちに、あーちがう、あーなるほどー。なんじゃこりゃー。て目から鱗でした。
なんか説明しようとすると、観る人に押しつけてしまいそうで、もう拙い私の口からは何も言えないのですが、あらすじなどをみて、なんだかとっつきにくそうだなあと思った人!実は私も稽古前まで思ってました。でもきっとそんなことはないので観に来てほしいな、ただそれだけ言いたいのであります。

この稽古が始まってから、日々のふとしたことや、ニュースとか、当たり前のことや当たり前じゃないことに敏感になって、気づくと考えに耽ってみたり、そういうことが増えたような気がします。こういう瞬間、この作品に出会えてよかったな、役者をやっていてよかったな、そう思います。あの時ああしてればな〜と思うことだらけの日々だけど、それでもそれがなければ出会えなかったことがたくさんあるし、何が言いたいのかわからなくなってきました。


タテヨコ企画の劇団員の皆様、そして客演の皆様の魅力が半端じゃないです。
尊敬と憧れと感謝と。。。。。
稽古みてるだけで胸がザワザワドキドキするのです。この方々を見逃すのはもったいない!


シシャモさんの演出と、違うキャストで新たな命が吹き込まれた「ムラムラギッチョンチョン」是非、劇場でお待ちしております!






2017年1月11日水曜日

「PINA」「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ」感想

(ネタバレを含みます)



「Pina/ピナ・バウシュ 踊り続けるいのち」
監督:ヴィム・ヴェンダース

観ていて不思議な気持ちになってきた。
ダンスの知識は何も知らないし、言葉もないのに笑えてきたり不安になったり。言葉がない分色んなことを想像して釘付けになった。
野生の動物的でもあり、人間的でもあった。
イスのある舞台でふたりの体勢を変えるシーンと、オーディションのシーンと、肉を足に挟んでる踊りのシーンが好き。
私は全身を自由に動かすのが苦手だから、何もしゃべらず身体の表現だけでまずは一週間くらい合宿してみたい。



「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ」
監督:セルジオ・レオーネ

初めて観ましたがもう一度観たくなる映画。
子供時代がやっぱり好き。まだみんな純粋で引き返せそうな感じが好き。撃たれた男の子は存在感がレミゼラブルのガブローシュみたいだな、と思いました。
あと、デボラが化粧を落としながら話しているところが好き。手の動きが心の動きみたいでそこばかりみてしまった。
ヌードルスがいい人過ぎて、35年という時をひとりで経た人にしかわからない何かなのかな、と思った。
こんな色褪せない映画にいつか出る!


おわり

2017年1月8日日曜日

「アレックス」「ふたりの人魚」「天安門、恋人たち」「スプリング・フィーバー」「パリ、ただよう花」感想

(ネタバレを含みます)


「アレックス」
監督:ギャスパー・ノエ

途中からこの映画の構成がわかってきて、物語が遡るほど、目が離せなくなってきた。
事件の前と後で男二人の関係性が逆転しているような気がするのも面白い。
アレックスが、自分の未来を予知していたこととか、妊娠していたこととか、後から、もう手遅れになってから知る方が悲しみとか衝撃が強いのかも、と思った。その時は何も知らずに観ていたという罪悪感みたいなものだろうか


以下、四作品すべて
監督:ロウ・イエ

「ふたりの人魚」
ロウ・イエ作品を一気に観ましたが、これが一番ファンタジックで好き。色んな結末を想像しながらみた。ふたりのヒロインが可愛くて謎めいててとても魅力的だった。主人公以外が多くをしゃべらない感じが好き

「天安門、恋人たち」
プールの深いとこと浅いところの境界線で主人公が座っていられなくなるところが本当にその気持ちがわかる気がしてむずむずして叫びだしたくなって一番好きなシーンです。

「スプリング・フィーバー」
拒絶から入ったけど観終わったらみんなのこと好きになってた作品
「天安門、恋人たち」にも自殺した人がいたけど、こんなに苦しいんだから、死んだ方が確かに楽だよなーと思ってしまう。だからこそ、その死も乗り越え苦しさの中を生きてる人たちが、強く、生きるパワーみたいなのを感じる。生き方はどうであれ、生きてるだけでかっこいいと思ってしまう…命がけで人のことを愛しているからなのかな。
あとやっぱり私は女装した男性をかっこよく思ってしまう傾向があります。


「パリ、ただよう花」
さいきん、行方不明のパリ在住日本人女性と殺人容疑のチリ人男性のニュースがよくやっているから、なんとなくかぶせて妄想してみてしまった。
花はずっと微笑んでて、正直何考えてるかわからなくて、まさにただよっていた。
ただ、愛してるとか好きとかって、意味わかんないし説明できないものなんだっていうのがすごく伝わってきた。
別れるって言って気付いたら同棲してたり、奥さんがいるって知って初めて泣きながら愛してるって言ったり。
途中まで、ホアがどういうつもりでマチューとやってるのか、誰でもいいのか、わからなかったけど、本当に彼を愛してしまったんだなというのが痛いほど伝わってきました。
不思議なのは、下手したらヤリマンとかビッチで片付けられそうなのに(アバズレは言ってたか…)、そうは思えなかったというか、そういうのを超越して、本能のままに生きてるって感じがした。それは、このロウ・イエ監督の作品に出てくる人、特に下三本全てに感じた。


おわり

2017年1月6日金曜日

「モンスター」「スカーフェイス」「博奕打ち 総長賭博」感想

(ネタバレを含みます)



「モンスター」
監督:パティ・ジェンキンス

頭ではわかっていることと、衝動や愛情が、真逆のところにいて、闘っていた。
あと、馴れってこわいと思った。気付いたら色んな普通じゃないことに慣れてしまってたり。アイリーンとセルビーの立場や関係性が少しずつ変わってきていることが恐かった。

「スカーフェイス」
監督:ブライアン・デ・パルマ

頂点にたってからが苦しかった。
あんなに最初冴えなく見えたのにどんどんかっこよく見えてきた。すごい。何もないところから、挫折と栄光と破滅(又は再生)を描く作品はたくさんあるけれど、私もやりたい。


「博奕打ち 総長賭博」
監督:山下耕作

恥ずかしながらこういう昭和の任侠ものの映画は初めてみたけれど、ものすごくかっこよくて好きでした。
オープニングと、終わり方がまず好き。音楽字幕含めて好き。潔い。
俳優たちはなんでみんなこんなに渋くかっこよく、または美しいのでしょうか。
なんの邪念もなく真っ直ぐに生きている人たち、という感じがした。悪役も、悪役として真っ直ぐに悪いことをしているというか。
女たちの境遇は現代を生きる私からすると不憫だけど、それはそれでかっこいい気もした。スター

おわり