2018年1月18日木曜日

「愛の病」感想

監督:吉田浩太


夏の蒸し暑い気だるい空気が真冬のこちらまで伝わってくる感じだったのに、しんのすけとエミコのレストランでのシーンは不思議と爽やかな癒しを感じた。どんな思惑があって、どんなに騙されているかわかってるのだけど、世間と戦ってるその瞬間の二人には、二人だけの絆は確実にあったと思う。そのシーンが好きだった。
やってることの世間体的なひどさと、本人の抱えてる苦しみとかもやもやみたいなものが全然一致してなくて、(例えばしんのすけはひどいことされてるけど幸せそうにも見えたし、エミコはひどいことしてるけど苦しみが見えるし、家族も淡白な感じだけどそれぞれにもどかしさが見えた。元夫だけには役のポジションの問題かもしれないけど感じなかった。)だからこそみていてもどかしくつらくかなしかった。もちろんいい意味でです。

エミコの執念が凄まじくて圧倒されました。表情一瞬一瞬が見逃せなくて、目が離せなかった。



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