2016年10月7日金曜日

「KOTOKO」感想

(ネタバレを含みます)

監督:塚本晋也


「オアシス」のコンジュが体に負荷だとしたら、KOTOKOは、目に見えない負荷、KOTOKOの世界の見え方にものすごい負荷をかけていて、それを表現するのは簡単ではないと思った。(もちろん体に障害を抱えているのも簡単ではないけれど、物凄い努力をすれば体の動きはつくれると思った)
本当に命というか精神を削らないと、または似たような痛みを経験をしていないとこのような作品は生まれない、命がけだからこそ心に響く作品になったのではないかと思った。ドキュメンタリータッチの中に明らかにフィクション(田中さんのボコボコの顔とか、最後、息子の赤ちゃんの時の記憶力がすごくて希望がもてるところ)も混ざってたので、映画としてみることができた。
モノローグがたくさんある映画はあまり好きではないと自分では思っていたけど、KOTOKOの少女のような透明感のある喋り方が素敵で、逆にその声があることによって私は救われた。


おわり

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